システム

一気通貫で効率化実現 「快走 韋駄天」
運送会社社長が物流システムを開発

 「システム会社に自分が思い描くイメージを伝えたら、『1億円かけても無理』と鼻で笑われた」──。

 運送事業者向けシステムの開発を手掛けるテンツオフィス(東京都江東区)の渡辺富敏社長はそう振り返る。バイク便が主体のグレートパックエクスプレス(同)の代表も務める同社長が、そんな悔しさを胸に開発に携わった総合物流システム「快走韋駄天」がこのほど発売された。

01051.jpg 「ベテラン配車マンだったら、こう考えるはず、というのを具現化した」システムは、2台のモニターを並べるツイン画面制を採用し、受注と配車の画面を分離。受注画面は新人の担当者でも簡単に使いこなせるよう分かり易く設計されており、順を追って入力していけば運賃や到着時間が自動的に算出される。「荷主さんとのやりとりを、できるだけスピーディにこなせるように、クリックの回数を1回でも減らすことを考えて開発した」という。

 最新の地図ソフトとも連携し、いつもの配送ルートは履歴から一発登録でき、瞬時に伝票も作成される。通常、荷主からバイク便の依頼を受けると、ライダーへの指示や荷物の引き取り、配送完了の報告など何度も電話でやりとりする必要があるが、同システムでは配送情報をメールとWebで伝達するため、「聞き間違いやメモを取る必要がなくなり、通信費も4分の1になる」という。

01052.jpg

 また、同社長が「すべての業務を一気通貫で効率化できる」と強調するように、受注や配車だけでなく販売管理機能も装備。荷主への請求処理だけでなく、給与関連の経理業務とも連動している。

 ASPで提供されるため、初期の導入コストが不要。地図情報の更新も個別でする必要がない。通常の携帯電話を使用するためGPSなどの車載器やPDAも不要で、申し込み当日から利用できる。

 渡辺社長が「23年間の自身の経験をすべて詰め込んだ」という同システムの月額利用料は10万円。「運送会社がパートの女性を1人雇うことを想定すると、この料金になった」とし、「システムの売り切りだと3000万円は軽く超える」とも。「これまでのシステムに満足できなかった運送会社さんに、ぜひ採用してほしい。実際の画面を見てもらえれば納得して頂けるはず」と語る。

 ◎関連リンク→ 快走韋駄天

2010年1月 5日
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