鈴木邦成の「物流の視点」

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荷役効率化への課題

2017年10月29日

物流センターからアパレル店舗までの納品システムを見ると、ハンガー物流を展開しているケースが少なくありません。


しかし、トラック積載率をはじめとするさまざまな実務面のプロセスを検証すると、ハンガー物流で掛け替えなどの手間を省いても、「トラックの積載率が高くなければ、大きなメリットは出ないのではないか」という声も少なくありません。


けれども段ボール荷役でパレットを用いず、手荷役で頼る場合には、相当に現場に負担がかかっているケースが多いようです。しかし掛け替えの手間をきちんとコストに換算しなければ、ハンガー物流のメリットは実感できないのです。


ハンガー荷役やパレット荷役、かご車荷役を導入することが、手荷役オンリーの環境とは比べ物にならないほどに現場の労働負担を削減できることになるのです。この点については事業者だけの立場ではどうしようもなく、むしろ荷主企業に協力を求めることで改善が進むのではないでしょうか。


それゆえ、この点を踏まえての行政的な取り組みも今後は必要になってくるかもしれません。

 

筆者紹介

鈴木 邦成

鈴木 邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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