鈴木邦成の「物流の視点」

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ネット通販物流の拠点戦略

2016年10月14日

さきに英国学術出版社最大手のTaylor & Francisの発行するオープンアクセスジャーナル『プロダクションアンドマニュファクチャリングリサーチ』に掲載された拙論文を紹介させていただきましたが、その内容について簡単に説明しておきたいと思います。


ネット通販における物流センターの立地は物流企業にとって大きな課題となってきています。


従来型の実店舗への配送を前提とした物流センターの立地条件とネット通販における物流センターの立地条件は同様ではないように思えます。そこでこの研究ではネット通販を対象とした物流センターの立地とその運営の方向性についてコンピュータシミュレーションを行い検証、考察することとしました。


そしてシミュレーションの結果、首都圏配送におけるトータル物流コストを最小に抑えるためには全国統一拠点となる主要物流センターをある程度の割合で利用しつつ、首都圏にバッファー倉庫を設けるという選択が有力となることが明らかになりました。


Design and analysis of the location of an online resale business distribution centre in Japan,


Production & Manufacturing Research, Volume 4, 2016
K. Suzuki, Y. Kawai & K. Wakabayashi
(DOI: 10.1080/21693277.2016.1234951)

 

筆者紹介

鈴木 邦成

鈴木 邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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