鈴木邦成の「物流の視点」

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『すぐわかる物流不動産』刊行

2016年4月 5日

イーソーコグループ会長の大谷巌一氏と鈴木の共著『すぐわかる物流不動産』(白桃書房、2300円)が刊行されます。


多くの物流・ロジスティクス関連の専門書、並びに社会科学系の学術書のラインナップには定評のある白桃書房からの物流不動産についての本格的な書籍です。


これまでの常識を覆す最先端物流センターの「いま」と「これから」を知るための必読書ともいえる内容です。


企業戦略を考える上でロジスティクスの重要性が高まってきています。


この流れの中で巨大化、高度化してきている物流センターと、新しい発想で倉庫・物流業を見直す物流不動産の基礎知識・実務知識を体系的かつやさしく解説しています。


本書は7章構成となっていて、前半の1~4章は私、鈴木邦成、後半の5~7章は大谷巌一・イーソーコグループ会長が担当しています。


第1章では主として、物流不動産ビジネスの誕生と成長の背景とその展開について解説されています。厳しい規制に守られてきた倉庫業を取り巻く環境が規制緩和の影響で大きく様変わりし、物流不動産ビジネスが誕生していくわけです。


第2章では倉庫・物流センターの分類と進化について、ハード面、ソフト面の双方からの解説が行われています。物流センターの基本条件について輸送、配送、保管、荷役、包装、情報という物流の諸要素を切り口に説明されています。


第3章では最近の物流センターの大きなトレンドである無人化、無人化への流れについて、物流センターの未来像を踏まえながらの解説が行われています。


第4章では「どのような倉庫がよい倉庫で、どのような倉庫が悪い倉庫なのか」ということを倉庫・物流センターのプロファイリングという視点から評価指標が設定され、解説が行われています。


第5章では、現代物流ビジネスの新トレンドとして物流不動産ビジネスが紹介され、その全貌が明らかにされています。多くの不動産会社が過去に物流不動産ビジネスに挑戦してきましたが、物流の知識がなければ大きな成功は得られず、物流不動産ビジネスは賃貸借を行うため不動産仲介業の印象が強いが、実は、物流企業が行ったほうが効率的で、成功率は高いとされています。


第6章ではメガ倉庫が相次いで建設されていく背景を解説しつつ、それがどのように物流不動産ビジネスに結びついていくのかが詳述されています。あわせて物流不動産ビジネスにおける成功のコツや考え方、哲学についても述べられています。


第7章では、人財教育の事例研究として物流ユーティリティープレイヤーの育成について、その詳細なプログラムが明らかにされています。今後、物流不動産分野での専門家の育成を進めるにいたって、不可欠かつ決定版となりうる貴重な資料ともいえます。


ご一読いただければ幸いです。


物流不動産写真著書.png


 

筆者紹介

鈴木 邦成

鈴木 邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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