鈴木邦成の「物流の視点」

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物流不動産の市場規模

2016年2月 9日

近年、市場拡大が注目されている物流不動産だが、はたしてその市場規模はどれくらいと見積もるのがよいのでしょうか。本欄で考えてみることにしましょう。


まず、主要各社の総延床面積が年間100万㎡に届く勢いということを考えると、建設コスト、賃料コスト、付随するマテハン機器や情報システム、関連する3PLビジネスなどを考えると、すでに1兆円前後の市場規模には達しているといえます。


加えていうと、現在の市場規模が天井というわけではなく、これからさらに市場が大きくなるという「伸び代」があると考えられます。


地価の上昇などの要因が加われば、今後10年間で市場規模は2兆円を目指す流れとなるかもしれません。


ただし、物流不動産の市場規模についてはさまざまな見方がありますがこれまで定説化した数字は公表されてはいません。したがって数字はあくまで推定になります。


ちなみに物流不動産と関係のある倉庫業界は1.6~2兆円規模といわれています。また事業用不動産の市場規模は約2兆円です。


さらにいえばJ-REITの時価総額は約10兆3,000億円です。倉庫業界や事業用不動産業界なども物流不動産市場に内包されると見なすならば、広義には5兆円規模の大市場といっても過言ではないかもしれません。

 

筆者紹介

鈴木 邦成

鈴木 邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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