鈴木邦成の「物流の視点」

物流コストの視点からの「一般経費」

2017年1月18日


一般経費には旅費、交通費、会議費、接待交際費、寄付金、参考図書費(物流関連図書の購入費など)、諸団体会費(物流関連学協会の会費など)、通信費、雑損(輸送・保管中の汚損、変質、棚卸減耗、事故処理費用など)などがあります。


たとえば物流改善のためという目的がはっきりしている会議を開き、各エリアから物流担当者を集めた場合などが当てはまります。ムダな会議が多ければ、それが物流コストとしても跳ね返ってくるわけです。


たとえ物流改善のためであっても、会議は効率的に最短の時間で最大の成果を行えるように工夫しなければなりません。「時間がかかる非効率な会議しかできない物流部にきちんとした効率化策は打ち出せない」と考えるべきでしょう。


なお、通信費などの共同用役費、2部門以上に共通する部門共通費については、物流部門だけではなく、関連部門との配賦になります。

運送約款の概要

2017年1月 8日

運送契約は運送約款に基づいて行われます。


物流企業などが運送行為に際して不特定多数の利用者との契約で前もって作成した定型化された普遍的な契約条項が運送約款です。


運送約款はトラック運送における憲法のようなものです。運送約款がしっかりしていなければ安心して運送業務を行うことはできません。


事業者が自ら作成する場合には国土交通大臣の許可が必要ですが標準運送約款を用いれば許可を受けたことと見なされるため、届出なども不要です。


なお、標準運送約款に定めのない事項については、法令または一般の慣習によることになります。

2017年の物流トレンドは?

2017年1月 4日

あけましておめでとうございます。


本年もよろしくお願い申し上げます。


2017年の物流、どのような展開になるのでしょうか?


年末年始、増加する宅配便とドライバー不足がテレビなどでも大きくクローズアップされました。


またアマゾンに代表される通販物流の拡大への対応、新たなるビジネスモデルの構築などにも焦点が合わされました。


さらにいえば特異点(シンギュラリティ)が二十数年後に迫り、人工知能が人間の英知を超える可能性にも注目が集まりました。「無人化する物流センター」、「人工知能を備えての自動運転の普及」なども大きな話題です。ドローンの普及も実現性を帯びてきました。


はたしてこれからの物流はどのような展開を見せるのでしょうか。
大きく飛躍する酉年となるのでしょうか?

輸配送ルートの見直し

2016年12月26日

トラック運送の悩みの1つに「輸配送ルートによって積載率に差が出てしまう」ということがあります。


この場合、「輸配送ルートや車両台数などに見直しが必要なのではないか」ということを疑ってみたほうがよいでしょう。


配送時間、燃料費、高速道路の通行料なども念頭に置きながら、納期に間に合うようにリードタイムに合わせた輸送経路を考えるようにします。


さらにいえば配送時間に余裕があるならば、「高速道路を利用する必要があるかどうか」も検証してみる必要があります。


渋滞のピーク時と重なる時間帯の指定配送を取引先企業と相談のうえ、可能な限り減少させることが有効となるケースもあります。


配送先地域を集中させ、渋滞に巻き込まれる時間的なダメージを最小限に抑えることも一案です。

トラックドライバーの勤務体系

2016年12月 1日

トラックドライバーの勤務については、労働時間、運転時間、休憩時間、拘束時間、休息期間についてしっかり把握しておきましょう。


営業所までの通勤時間は勤務時間に含まれませんが、出勤後は労働時間が始まります。6時間を超える労働時間の場合は45分、8時間を超える場合は1時間が必要になります。


休憩時間は労働時間にはなりませんが拘束時間になります。拘束時間とは営業所に入ってから退出するまでの時間で休憩時間も拘束時間に含まれます。


トラック運送などの自動車運転業務の場合、拘束時間についても規定があるのが特徴です。トラック運送の場合、1か月に原則、293時間以内、1日については13時間が基本になっています。労使協定があれば1年のうちの6か月までは拘束時間が3516時間を超えない範囲であれば1か月に320時間までの延長が可能です。また1日についても最大16時間、つまり1週間に2回までなら15時間を超えることが可能となっています。


勤務が終了後には連続8時間の休息期間が必要になります。実際に運転する時間だけではなく、乗務前後の点呼や日常点検、朝礼なども労働時間に含まれます。

 

筆者紹介

鈴木 邦成

鈴木 邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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