「3工場で年間7万キロリットル生産」三井化学
【シリーズ:アドブルー】三井物産が安定供給体制を構築

 尿素生産で国内最大手の三井化学は現在、大阪(大阪府高石市)・厚木(神奈川県厚木市)・大牟田(福岡県大牟田市)の3か所に生産拠点を構える。大阪工場は、アドブルーの原料となるアンモニア・尿素を生成する『マザー工場』の役割を担っている。

0519mitsui1.jpg


 3工場合計の年間生産能力は7万キロリットル。アドブルー販売推進チームの成瀬賢志氏(写真右)は、「現行の工場に生産余力があるため、当面はこのままの生産体制で十分だが、いずれ機を見て増設・増産を計画する」と説明。

 また、SPは現在の6か所に加え、「今後の半年以内に、新たに3か所を追加する計画」(堺一弘チームリーダー、写真中)で、配送までのリードタイム短縮も狙う。

 供給は、同社が製造し、三井物産が総販売元となり、日通が配送を請け負うという3社協同体制で取り組んでいる。

0519mb.jpg


 三井物産では、「尿素SCR車の普及にはアドブルーの安定供給が不可欠」との考えのもと、国内でSCR車第1号が登録された頃から供給体制の構築に取り組んできた。

 ダンボールに入っている内袋に専用ノズルを装着し、直接、車載タンクに注ぎ込む『バッグ・イン・ボックス』やIBCコンテナなど様々な形態で、全国のトラックステーションなど約1070か所(09年8月末時点)で販売している。


 同社では、「品質」を特に重視。窒素質肥料事業室の木村哲久氏は、「異物混入で運行に支障が出た場合、修理費だけでなく荷主との信用問題に繋がりかねない」と指摘。「販売後は、『ユーザーの自己責任』とも思われる販売手法を取られる業者も存在するが、三井グループとしては品質管理の徹底に努めていく」と強調する。


 また、「全国各地への安定供給と均一のサービスが当社の強み」とし、「地域限定ではなく、北海道から鹿児島まで、全国一律での安定供給を04年の発売開始当初から展開している」という。同社では、今秋を目途に、現状6か所(札幌、仙台、厚木、名古屋、大阪、福岡)のSPを9ー10か所に拡充する予定。

 店頭での販売も堅調に推移しているが、「保有台数の多いユーザーからは自社給水を望む声も多く、敷地内にIBCコンテナを設置するケースが増加している」とし、「バルク需要に対応するため、配送体制を強化・拡充している」と説明。


 さらに、IBCコンテナを設置しているユーザー向けに、4月からは福岡と大阪で、ローリー車のタンク部分に相当する『スキッドタンク』(容量5.2キロリットル)での運用を開始。5月中には4台を追加投入し、愛知、宮城、神奈川での運用開始を予定している。現状の路線便による配送を、全国の拠点からのスキッドタンク配送に徐々に切り替え、効率化と安定化をめざす考えだ。


 馬場孝宣室長代理は、「配送先の登録件数は既に数千件に及ぶ。将来を見据えた業務効率化やBCPを考慮し、昨年6月には中国・大連にオーダーセンターも立ち上げた」と説明。「今後は受発注システムやオーダーセンター機能の高度化を進め、全国への安定供給体制が将来にわたって約束できるように取り組んでいく」と付け加える。

◎関連リンク→ 三井化学株式会社

◎関連リンク→ 三井物産株式会社「三井の高品位尿素水 AdBlue」

2010年5月19日

POT Voice 販売パートナー募集

用途に合わせて選べるハンディ
物流ウィークリー その他関連記事
住友電工システムソリューション株式会社

物流・ロジスティクス業界転職情報

ドライバー募集ナビ求人情報