ネットショップ物流を取る

 ECは、多くの3PL企業が狙う新たなマーケットである。楽天やヤフーをはじめとしたネットショップの成長は急激であり、それに応じて物流も大きくなるのは当然のことだ。

 この新たな物流顧客が、一体どのようなものなのか? それを知らずに勇み足で乗り込んでも、餌を取れずにスゴスゴ引き返すことになる。また、取っても利益のない仕事となっては意味がない。

rogi2001.jpgネットショップ物流を取りに行くなら、最低でも次の3点は心しなければならない。

(1)タイミング
 ネットショップオーナーは急激に販売量が増加することで、自社物流が破綻して困った揚げ句、3PL企業の門を叩くことが多い。従って、ECを狙う3PL企業は、すぐに対応できる物流の仕組みを持っていないと話にならない。また、これらの顧客はECという最先端のIT化装備で商売しており、口先だけのIT化を言っている3PL企業では、求めるタイミングに応えることができない。

(2)スピード
 ネットショップの多くは、無在庫で販売を行っている。また、多くの受注が1、2個と小さいため、極めて多頻度となる。そこでは受注から発注・入荷・出荷・納品までのスピードが命である。電話やファクスでのんびり確認作業などしている時間はない。

(3)究極の出荷精度
 ネットショップのユーザーの多くは個人なので、期日指定やパッケージなどのオプション加工が多く、複雑である。さらにクーリングオフの制度もあるが、特にアパレル系では「数着送付して気に入った物だけお買い求めください」といった販売形態もあり、返品が極めて多いのも特徴だ。

 そうした個別の希望に、正確に応えられる物流であることが絶対だ。そうでないと、「明日の結婚式に着るドレスなのに!」と泣かれて、飛行機に飛び乗らなければならない。

 ネットショップはカンタン・便利だ。しかし、ワンクリックで受発注できても、物流はそうはいかない。むしろ、高度な物流技術がなければネットショップを支えることは出来ないのだ。

ロジザード会長・遠藤八郎)

2008年10月 8日

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