物流ウィークリーヘッドライン
前回、大型免許を取得する際の試験車両や試験内容に大幅な変更が加えられたことをお伝えしました。
具体的に説明すると、改正前の試験車両の長さは約7mでしたが、改正後は約12mです。試験内容も大幅に変更され、以前なら試験場での構内試験に合格すれば免許を手にできましたが、改正後は構内試験後に、さらに路上試験の受験が必要となりました。
構内試験でも、従来の法規履行走行やS字、クランク、坂道、踏切に加え、路端停止発進と隘路(あいろ)が追加されました。

「路端停止発進」の項目は、路端いっぱい(30cm未満)に沿って車体を平行に駐停車させた後、車体左側後方の安全確認を行い、前方障害物を回避し発進するという項目です。当然、停止位置が合わない場合や平行でない場合は減点対象となります。所定の位置に車体を収めることができなかった場合は切り返しをすることになりますが、その都度減点となり、4回の切り返しで中止となります。
「隘路」とは、右折又は左折で進入路(幅6m)からはみ出さないように進入し、止まることなく90度方向を変え、幅3m、長さ12mに引かれた2本のラインの範囲に車体を収める項目です。収まらなかった場合は切り返しをさせられ、こちらも4回の切り返しで中止となります。

構内試験に合格して仮免許証を手にしても、路上練習を受けなくては路上試験を受験できません。路上練習には、大型免許取得3年以上の経験者を助手席に乗せて10時間以上の練習が必要となります。
路上試験では、一般道の生きた交通流の中で12mもの大きな車体を操作しなくてはならないと同時に、構内での駐停車も待っています。駐停車は、従来の方向変換や縦列駐車に加えて駐車時の後方間隔も採点に含まれることになりました。後方ポールとの間隔を50cm以内にできなければ減点になります。このように、大型免許を取得するには相当の運転技量が必要です。
また、晴れて試験場で合格しても、「大型免許取得時講習」と「応急救護処置講習」を受講する必要があります。しかし、首都圏で取得時講習を実施する教習所が激減しており、実際に免許を手にするまではさらに時間を要することが予測されます。
このように、試験場での一発試験合格率の低下や、免許取得期間の長期化などから、大型免許の取得者が減っていくことが予測されます。
![]() POT Voice 販売パートナー募集 |
用途に合わせて選べるハンディ |