【コラム:PAL15】マスターと呼ばれるまで

 日本の物流業界ほど、十把一絡げにイメージされる業界は少ないように思われます。また、物流業界の「業界人」と聞き、インテリジェンスを感じて頂けることもどれほど少ない事か。悲しい事実です。

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 しかし、ひとたび海外に目を向けると事態は大きく異なります。

海外では物流の専門分野を指して、「ロジスティクスの海運」や「ロジスティクスのフォワーダー」などという表現をされます(実際、物流といってもその内訳は、運送、輸送、倉庫、作業、マテハン、海運など、決して一括りには出来ず、あげればきりがありません)。

 また、海外でお会いする物流企業の幹部、又それに準じた方々の多くは、たいていの場合MBAなどの学位をお持ちです。そして彼らは「マスター」と呼ばれ尊敬を集めています。ロジスティクスとは、非常にインテリジェンスなお仕事であり、高度な知的水準を必要とする業界なのです。

 この業界イメージは非常に重要な事で、優秀な人材が学生の段階から業界を目指してくれるきっかけとなります。優秀な人材を取り込む事で、業界の底上げにもなるし、海外に出てグローバルロジスティクスを学ぼうとする志高き人財も創出できます。

 韓国やシンガポールでロジスティクス事業を展開する私の友人達は、当初からグローバルロジスティクスを目指し、海外で事業を開始しています。

 いつか、業界で働く多くの方が「マスター」と呼ばれ、尊敬を集める業界になる事を切に願う一方で、世界に冠たる日本グローバルロジスティクスであり続ける一助になる事を改めて期するばかりです。

株式会社PAL
http://www.pal-style.co.jp/
代表取締役 辻 有吾

1974年、大阪府生まれ。
夜間大学に通いながら様々な職種を経験し、卒業後は大手通信機器関連会社に入社。若くして部長に昇進するも、社長になる目標に向け3年で退社。2000年、物流業界に特化した人材派遣会社・PALを設立。ロジスティクスを更に深彫りして行く為に、翌年には事業の軸を物流アウトソーシングに切り替え、現在は3PL/4PL事業にまで拡大。PALグループとしてIT、農業、店舗運営のグループ会社3社を持つ。


◎辻有吾「匠」Blog http://ameblo.jp/pal-takumi/
YouTube物流チャンネル「物流FAQ」http://www.youtube.com/user/PALPRESS8998

<前回までのコラム>
第14回:「物流改善と決算書」

第13回:「物流改善の陥りがちな思い違い」

第12回:「突き抜ける為に」

第11回:「物流のIT化」
第10回:「物流現場において」
第9回:「論理的観点に立って」
第8回:「上海にて、今思う事」
第7回:「EC市場と物流業界」
第6回:「経済復興と物流変革」
第5回:「やはり起きる、支援物資という名の物流障害」
第4回:「再度、被災地へ」
第3回:「物流現場における人材統率とは」
第2回:「ディマンド・チェーンソリューションの未来」
第1回:「災害における物流」

2011年9月27日

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