【コラム:PAL14】物流改善と決算書

 物流のご相談を賜る場合、必ず決算書を拝見させていただくようにしています。

業種によっては特に数字から読み取れることが多い場合があります。物流の改善一つでキャッシュフロー計算書が変わり、利益率が変わります。請求方法を見直すだけで、作業の内容は大きく変化し、それに伴った帳票の出し方まで変わってしまうのです。

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 こうした物流の改善ポイントを決算書や帳票類から推測し、あるべき姿をイメージし、現状とのギャップを探す事は非常に重要なのです。

 ギャップというと、世代間ギャップが物流ビジネスの障壁になることもあります。今の時代を作ってこられた諸先輩方にロジスティクスと言っても、「運送やな!」と一言で終わってしまうことが非常に多いのが現状。「いえ違います」と答えても「何や??」という顔をされます。こうなると、何年もかかる大仕事になります。それでも、いつか必ずご理解を得たいと思い、お付き合いを開始させていただきます。

このような経営の諸先輩方は財務諸表の数値の変化を見て、初めて物流改善を認めて下さいます。

これこそが私が求める物流コサルティングおよびオペレーション受託の本来の姿であると確信しております。物流改善において、スピーディーな分析や的確な投資判断を頂くためには、正確な決算書は必須であることは間違いありません。


シンガポールの起業家はビッグ!!

 先日、経営者会のイベントでシンガポールへ行って来ました。その際、様々な起業家に出会いましたが、二代目の方が多く実に景気の良い雰囲気がプンプンしていました。

そんな中、最終日にシンガポールの実業家のご自宅パーティーで出会った起業家の話が実に面白かったですし、参考になりました。

彼によると、中国は進出の対象国ではない。なぜなら、中国はすでに経済成長に入ってしまっている。成長軌道に乗り、既存の構造ができてしまっている為に入り込む余地が無いのだというのです。

彼自身ベトナム、カンボジアやミャンマーなど中国と大陸続きになっている諸国で海運業を18年前から始め、大成功していました。「伸びている経済圏の地続きは必ず共通点として伸びる。周辺国はまだ構造が出来上がっていないために進出しても喜ばれるし、感謝もされる。だからこそ、構造の中心近くでビジネスができる」と目から鱗の連続でした。

そして規模が壮大。勉強になりますね。当社もちょっと足を延ばしてみようとおもいます。

株式会社PAL
http://www.pal-style.co.jp/
代表取締役 辻 有吾

1974年、大阪府生まれ。
夜間大学に通いながら様々な職種を経験し、卒業後は大手通信機器関連会社に入社。若くして部長に昇進するも、社長になる目標に向け3年で退社。2000年、物流業界に特化した人材派遣会社・PALを設立。ロジスティクスを更に深彫りして行く為に、翌年には事業の軸を物流アウトソーシングに切り替え、現在は3PL/4PL事業にまで拡大。PALグループとしてIT、農業、店舗運営のグループ会社3社を持つ。


◎辻有吾「匠」Blog http://ameblo.jp/pal-takumi/
YouTube物流チャンネル「物流FAQ」http://www.youtube.com/user/PALPRESS8998

<前回までのコラム>
第13回:「物流改善の陥りがちな思い違い」

第12回:「突き抜ける為に」

第11回:「物流のIT化」
第10回:「物流現場において」
第9回:「論理的観点に立って」
第8回:「上海にて、今思う事」
第7回:「EC市場と物流業界」
第6回:「経済復興と物流変革」
第5回:「やはり起きる、支援物資という名の物流障害」
第4回:「再度、被災地へ」
第3回:「物流現場における人材統率とは」
第2回:「ディマンド・チェーンソリューションの未来」
第1回:「災害における物流」

2011年9月13日

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