第32回: 採算が悪い客への処方箋

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第32回: 採算が悪い客への処方箋

2007年3月22日

最大顧客のA社については、採算が悪いのは物流の問題よりも、粗利の金額が低いことに原因があります。しかしながら、採算改善のためには、物流についても、今以上にコストが増えることは決して許容できない状況です。

現在、顧客側から店頭での検品をなくしたい、このために通常のピッキングの後にリストによる再検品を行ってほしいと要望されています。

アクティビティベースで見ると、現在ハンディピックで処理している商品について、リストピック+検品のアクティビティが加わることになり、当然、コストは上昇します。

店頭検品の廃止は、納品サイドにとっても滞店時間の短縮によって配送効率を上げる可能性がありますが、この部分はこれまで、あまり真剣に検討されてはいませんでした。

「A社の物流コストは安いから、このくらいの作業追加は問題ないだろう」という認識だったのです。算定結果を受けて、コスト上昇分を上回るだけの配送車両台数削減を行うことが、物流センターのノルマとして明確になりました。


 

筆者紹介

株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役
湯浅 和夫氏

湯浅和夫 1946年  埼玉県生まれ
1969年  早稲田大学第一商学部卒業
1971年  同大学大学院商学研究科修士課程修了
1971年  日通総合研究所入社
1996年  同社経営コンサルティング部長
1999年  同社取締役
2001年  同社常務取締役
2004年  3月、同社を退職
2004年  4月、株式会社湯浅コンサルティングを設立し、代表取締役に就任。現在に至る。

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