第24回:物流コスト削減を実現するために

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第24回:物流コスト削減を実現するために

2007年3月22日

前回までで、アクティビティ単価を算定することができました。物流ABCの算定のゴールにたどり着いたことになります。ひとまず、お疲れ様でした。最初のチャレンジはいろいろな苦労があり、なかなか大変だと思います。でも、単価が出たからと言って、安心しないで下さい。まだ物流ABCの算定を行っただけで、これで物流コストが下がるわけではありませんからね。物流コストを下げるためには、ここからが本番なのです。

これから何回かに分けて、物流コストを下げるためにどんなことができるのか、実際に物流ABCの算定を行った企業の事例をご紹介していきたいと思います。

まず、加工食品のX社の事例からみてみましょう。X社では、「顧客別の収支を正確に出したい」という目的をもって物流ABCの算定を行いました。というのも、顧客別に様々な物流サービスを行っており、収支が合っているかどうか、まったく分からなかったからです。

収支が合っているかどうかみるためには、顧客別のコストを正確に出す必要がありますね。物流ABCを使うと、顧客ごとに、提供している物流サービスの違いも正確に反映させて、「顧客A社に納品するのにいくらかかっているか」というコストを算定することができます。

この算定をするためには、前回までに算定した「アクティビティ単価」を使います。もう1つ、新たに必要となる数値が「顧客別処理量」です。このデータは、顧客ごとに提供しているアクティビティを整理し、顧客ごとにそのアクティビティをいくつ処理したか、というところから把握します。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役
湯浅 和夫氏

湯浅和夫 1946年  埼玉県生まれ
1969年  早稲田大学第一商学部卒業
1971年  同大学大学院商学研究科修士課程修了
1971年  日通総合研究所入社
1996年  同社経営コンサルティング部長
1999年  同社取締役
2001年  同社常務取締役
2004年  3月、同社を退職
2004年  4月、株式会社湯浅コンサルティングを設立し、代表取締役に就任。現在に至る。

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