第21回:算定シートは投入要素の4区分ごとに作成

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第21回:算定シートは投入要素の4区分ごとに作成

2007年3月22日

実際にアクティビティ原価計算シートをエクセルで作る場合の留意点を、若干述べておくことにする。

シートは例示したもののように、「人件費」「スペース費」「機械設備費」「資材消耗品費」という投入要素の四区分ごとに作成するのがよい。

アクティビティ原価合計は、4枚のシートそれぞれの合計欄を、さらに別シートで集計して計算させる。つまり、五枚の集計シートができるわけである。どのシートも、縦にアクティビティ、横に投入要素を並べるという作り方は共通である。

算定結果が並ぶ合計欄は、最後ではなく最初の列にもってきた方が、画面上でスクロールしなくても表示されるので、見やすくなる。

同じ理由で、時間合計や金額合計なども上方の行に表示させる。また、アクティビティや投入要素、処理量単位などは、「原本」となるシートを一枚決めて入力しておき、他のシートには原本シートのセルを「リンク貼付け」しておくと、何か変更したときに原本シートだけを直せばいいので楽である。

これらはちょっとしたシート作成テクニックであるが、今後の算定および算定結果表示シートの作成にも、共通して役に立つ。


◆処理量を調査する

物流ABCによるコストの算定方法について、「(4)アクティビティ原価を算定する」までの解説が終わった。残っているのは、一処理あたりのコストである「アクティビティ単価」を算定するための工程である。アクティビティ単価の算定には、処理量の調査が必要になる。

 

筆者紹介

株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役
湯浅 和夫氏

湯浅和夫 1946年  埼玉県生まれ
1969年  早稲田大学第一商学部卒業
1971年  同大学大学院商学研究科修士課程修了
1971年  日通総合研究所入社
1996年  同社経営コンサルティング部長
1999年  同社取締役
2001年  同社常務取締役
2004年  3月、同社を退職
2004年  4月、株式会社湯浅コンサルティングを設立し、代表取締役に就任。現在に至る。

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