第1回:物流在庫管理の重要性とは?

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第1回:物流在庫管理の重要性とは?

2000年6月 9日

Q:千葉県の舞浜で小さな物流センターの責任者を任されています。私自身、理論的に物流管理を学んだことがなく、正直言って、その場しのぎの運営を長年続けています。

 繁閑の差が激しいのですが、日々の業務に追われてしまい、忙しくなると、スタッフ全員で協力しあって何とか出荷を乗り切っているという感じです。

 ただ、景気回復の影響か、物量が増えてきており、また、パート・アルバイトが採りづらくなってきているようなので、今後が非常に不安になってきました。

 何から手を付けて良いのか分からないという感じなのですが、アドバイスをお願いします。
(千葉県浦安市の物流センター長)


A:人海戦術での出荷作業は、社内スタッフのノウハウの浪費です。

今回は、成長を続けているネットショップ様の事例を紹介しながら、物流在庫管理の重要性をお話したいと思います。


今回ご紹介するのは、株式会社SORA様。DVDなどの商材を扱い、Yahoo!オークションで「2008年上半期ベストストア チケット・芸能・音楽部門 第3位」を受賞するなど、今急成長中のネットショップです。昨年9月に物流在庫管理ASPサービスを導入し、約3万点の在庫がありながら、棚卸の在庫誤差ゼロを達成されています。現在、「SORA ヤフー店」「SORA 楽天市場店」など複数モールに展開中。


◆成長過程で誰もが抱える物流在庫管理の課題

物流在庫管理システムの導入前は、SORA様も他の多くのネットショップと同様に、在庫を本社オフィスの棚を置き、エクセルやアクセスを使って管理していました。自社のスタッフに商品知識がある分なんとか管理は出来ていたものの、手作業の管理では限界があり、在庫のズレも結構あったそうです。

そしてなにより、"商品を販売する"ために利用するべき商品知識やノウハウを、"商品を探す"ために使っているという大きな無駄がありました。担当者の方は、当時を振り返り、
「社長自ら、何十箱もあるダンボールの山から1タイトルのDVDを探す作業を結構やっていました。確かに一番詳しくて早いんですけど・・・。今となっては、考えられないですね。」


◆バーコード管理がネットショップの物流在庫管理を変える

SORA様が下した判断は、バーコードを使った物流在庫管理システムを導入すること、そして物流業務自体を外部にアウトソーシングする事でした。

バーコード管理の大きなメリットは、今までのように商品知識やノウハウを必要とする"業務"だった物流在庫管理を、誰でもできる"単純作業"のレベルにまで落とし込む事ができる点です。

入荷・出荷・棚入れ・取り置き・返品など全ての業務がバーコードで管理できることで、アウトソーシング先のスタッフでもミスなく作業がこなせ、在庫のズレがなくなりました。


◆物流在庫管理の先に見えてくるもの

ネットショップが成長を遂げるための第一条件ともいえる正確な在庫管理をバーコードで実現したSORA様。次の課題として"スタッフ育成"を上げていらっしゃいました。
「会社のコアなスタッフが"売る施策"に注力できる体制がやっと出来ました。次は、物流から開放されたスタッフが、"売上を伸ばせる人材"に成長できるよう、育成に力を入れたいですね。」


物流在庫管理の効果といえば、もちろん在庫精度や出荷精度、作業効率の向上が挙げられます。しかしそれに加えて、物流の現場に埋もれていた社内スタッフの時間を、より販売に向けさせることで、ビジネス拡大の良い循環を生む効果があるといえるでしょう。

少しは参考になりましたでしょうか。

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ロジザード株式会社

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

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筆者紹介

ロジザード株式会社 営業本部 営業部 課長
柿野 充洋 氏

ロジザード

物流在庫管理システム(WMS)をクラウドサービスで提供するパイオニア企業。
導入実績600社超!

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