第66回:さまざまな輸入関税の設定

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第66回:さまざまな輸入関税の設定

2009年6月26日

 一般企業が設備・機械などを固定資産として輸入する場合は、事前手続きにより輸入関税は免税となります。VATは、ベトナムで製造可能とされるものは課税対象となり、品目によっては特別消費税が課税されることもあります。 

 消耗品、原材料、部品は輸入関税・VATが課税されますが、加工し製品として輸出する場合は輸入関税が還付されます。現金還元はまれで、多くは次回の輸入関税納付時に充当されます。

 輸入関税の税率には、標準・優遇・特別優遇の三種類があり、標準が最も基本的な税率で、優遇税率の1.5倍。優遇税率は日本を含む協定締結国からの輸入品に適用されます(原産地証明は不要、インボイスに原産地を記載)。

 特別優遇税率にはCEPTと呼ばれる域内特恵関税があり、アセアン諸国内で生産される品目のうち、一定条件に適合したものは他国からの輸入品より関税を低く設定されます。同レートを適用するためには、「FORM│D」と呼ばれる原産地証明が必要です。

 前記の輸入関税のほか、VATが課せられ、品目により0%・5%・10%の税率が設定されており、外国投資企業の固定資産のうち、ベトナムで製造可能な品目のみVATが課税されます。

 日本と異なる点が多く、事前に調べることをお勧めます。


 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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