第62回:報道の自由は守られるのか

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第62回:報道の自由は守られるのか

2009年5月 1日

 北京五輪が閉幕して2か月以上が過ぎました。中国政府が今後も外国人記者に対する「報道の自由」を保障するのか、海外メディアは中国政府の対応に注目しています。

 「開かれた中国」を世界にアピールしたい中国政府は昨年、「五輪期間中、外国人記者は当局の許可なく自由に中国人民及び全国各地を取材できる」との規定を発表しました。開幕後、全くトラブルがなかったわけではないものの、世界各地から訪れた記者からは「報道の自由という点でかなり進歩がみられた」と好意的な意見もありました。

 今後の方針について外交部のスポークマンは、「これまで同様に、外国人記者による中国での取材を歓迎する。法律に基づき、外国人記者の合法的な権益と正当な取材権利を保護する」と発表。

 ただ、こうした政府の見解を冷やかに受け止める関係者も少なくありません。ある評論家は「五輪期間中も真の開放措置は実施されず、意味のない政府による広報活動のゲームにすぎない」と批判しています。

 同評論家によると北京五輪開催前の昨年、北京の外国人記者クラブには暴力・威嚇など180件以上の取材をめぐるトラブルが寄せられているといいます。

 またチベット・ウイグルなどの地方都市を含めた全面開放となると、まだ時間がかかるだろうとの見方が多いようです。


 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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