第60回:北京五輪の経済影響

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第60回:北京五輪の経済影響

2009年4月 3日

 北京オリンピックが幕を閉じました。掛けられた費用は、運営予算が日本円で2140億円、建設費2040億円、その他鉄道などのインフラ設備に関しては約4兆4000億円に上ると言われ、これだけを見ても、中国政府の五輪成功への期待の大きさがうかがえます。

 成功したかどうかと言うと、懸念されたテロも北京では起こらず、総合的には大成功といっていい状態でした。

 しかし、人権問題などすべてが解決されたわけではなく、むしろ、この北京オリンピックで行われた行動規制は、民主主義の成熟を妨げる効果もあるかもしれません。

 中国経済がこのまま2ケタ成長を続けることも考えにくいシナリオです。13億人の市場が成長を続ければ、環境・食糧、エネルギーの問題などがさらに大きくなり、いずれかの時点で成長の歯止めはかかるでしょう。

 中国の未来は、日本の未来、世界の未来に密接に影響します。まちがいなく非常に大きな分岐点である北京オリンピックがもたらす影響はプラスかマイナスか、現時点では分かりませんが、分かっているのは中国が良きにせよ悪しきにせよ、それだけ大きな存在になったということです。


 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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