第49回:食の安全の輸出

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第49回:食の安全の輸出

2008年10月24日

 香港と日本の首都圏を除く空港で航空自由化、オープンスカイが実施されることになりました。

 これにより便数、乗り入れ先などを航空会社が自由に設定することができるようになるため、人はもちろん、物の流れもさらに活発になることが期待されています。

 物流でも、味が良く、健康的なイメージで人気の日本産農産物を地方空港から香港に運び、さらに中国大陸へと販路の拡大を狙うという声は多いようで、先日、香港で開催された日本の農産物販売促進イベントでは、お米や野菜、畜産物、いずれのブースも絶え間なく商談が行われ、関心の高さがうかがえたそうです。
 


 現在のところ、日本からの農産物は、中国国内で販売できる種類が限られている上、輸送状態の管理が困難なことなどから、香港と比べると規模はまだまだ少ないですが、今後、生活水準が向上し、制度が整えば輸出量は増大することが想定されています。

 評価の高い日本製の食品ですが、2007年に起きた原材料の偽造、老舗店における賞味期限改ざんなどの事件は、こちらでも報道されました。

 今のところ、これらの事件が日本の食材に悪いイメージを与えているという話は聞きませんが、このようなことが多発すればイメージダウンは避けられないでしょう。

 日本では年明けから中国食材の安全性が問われていますが、高い値段の日本製食材を購入する1人の消費者としては、その報道の裏で忘れられつつある日本の食の安全についても気になるところです。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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