第48回:電力不足で異常事態

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第48回:電力不足で異常事態

2008年10月10日

 深セン市沙井地区の企業では現在、週1回の停電日があるそうですが、それを「週3回に変更する」という予定が供電局から届いたそうです。

 停電日の通知は2週間前に行うことになっているそうですが、電力不足のピークを迎える夏でもないこの時期に、このような通知が届くということは異常事態と言えるでしょう。


 通知を受け取った企業が供電局に確認したところ、電力不足の要因として「南部は極端に降雨量が少なく、ダムに水がほとんどないため、水力発電所の操業が困難であること」「化石燃料の国際価格が急騰しており、電気の価格を上げたいが政府が許さない。規模の小さな発電所の多くは操業を止めていること」「沿岸地域で消費される電気の多くは西側で生産されるが、悪天候により電気輸送ラインが故障し、消費地まで届かないこと」という原因による―との説明だったそうです。

 中国の供電局は国営企業ですが、発電所はすべてが国営企業というわけではないため、「損をするぐらいなら発電はしない」という話も伝わってきています。すぐに解決する要素がないため、今夏の電力不足は避けられないでしょう。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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