第46回:有給休暇の取得について

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第46回:有給休暇の取得について

2008年9月12日

 前回、08年の法定休日についてお話しいたしました。今回は、同じ日に発表された「有給休暇」に関する条例についてご紹介いたします。

 今回の条例では、勤続年数が1年以上10年未満の場合は年に5日、10年以上20年未満は年に10日、20年以上の場合は年に15日の有給休暇の取得が可能とされています。

 法定休日は有給休暇とみなすことはできませんが、各企業の定める季節休暇などは有給休暇として計算することができます。
 


 一部、ケガや病気などによる休暇の状況により有給休暇の取得が認められないというケースを除き、有給休暇が未消化の場合、雇用主は日当の3倍の賃金を支払わなければならないと定められました。

 有給休暇取得については、基本的には会社と個人が相談の上で決定することとなっていますが、有給休暇を取らずに3倍の日当を要求する者や、従業員に十分な相談もなく、特定の日程で強制的に休暇を取らせる企業が出てくる可能性も懸念されています。

 日本で有給休暇といえば、企業側は付与しているものの、「多忙」「取りづらい」などの理由から消化率は低めですが、中国でも同様に付与するだけで従業員に任せきりにし、適切な対応を怠れば多額の費用が発生する可能性もあり、注意が必要です。

 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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