第36回:知っておこう「女性三期」

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第36回:知っておこう「女性三期」

2008年4月25日

 中国では、12支の「猪」は「豚」となっているので、今年は豚年です。豚は繁殖力が強く、肥えているため、繁栄と富を象徴する縁起の良い動物とされており、豚年に生まれた人は金運に恵まれるといわれています。

 今年はその豚年の中でも60年に1度の「金豚年」と言われる縁起の良い年とされ、この年に生まれた子供は一生お金に困らないといわれており、ベビーブームが起こっております。

 そこで、今回は中国の産休制度について紹介します。一般的に出産に関連する「妊娠期」「出産期」「授乳期」の3つの時期を「女性三期」と呼び、その期間独特の規定があります。

 「妊娠期」とは、妊娠が診断されてから産休までを指し、妊娠7か月以上になると、使用者は労働者に毎日一定の休憩時間を付与しなければなりません。
 


「出産期」は産休期間の時期で、基本は産前15日、産後75日の連続する90日を指します。難産と診断された場合や双子以上の場合などは、さらに15―30日程度追加されます。

 「授乳期」は産休後から嬰児が満1歳を迎えるまでの期間のことで、使用者は1日1時間の授乳時間を付与しなければなりません。

 3期間中に法廷解除以外で労働契約を解除することは禁止されており、労働契約期間が満了する場合には自動的に3期間が終わるまで延長されることになっています。また、基本的にこの期間中に賃金を下げることはできません。

 これらの内容は「労働法」「女性従業員労働保護規定」「女性権益保護法」に記載されていますが、それ以外に地方ごとに規定されている地方条例があるので注意が必要です。

 スタッフの妊娠というおめでたい出来事に水をさすようなトラブルが起きないよう、働く環境を整える義務が使用者にはあります。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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