第34回:電力不足で頻発する停電

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第34回:電力不足で頻発する停電

2008年3月28日

 弊社のある広東省深セン市では、連日30度を超す暑い日が続いています。この時期、必ず話題になるのが「電力不足」。

 毎年のように「今年は解消されるらしい」という噂が流れてくるものの、相変わらず停電は起こり、その頻度も増しているような気がいたします。

 今年初めの政府発表では、設備の拡張・石炭の安定需給などにより電力不足が解消されると報道されました。

 それを裏付けるように、07年1月から5月までの発電量は前年の同時期と比較し、16%近い伸びとなりました。

 この伸び率はここ3年で最も大きいものでしたが、実際には需要の増加が大きな伸びを示したことや、高温、また内陸部で昨年からの水不足により水力発電所が停止していることなどから、今年も電力不足解消には至っていません。
 


 広東省では、4月の時点で既に必要な電力の10%が不足しており、気温が高くなるごとに停電の頻度は増え、聞くところによると、週4日の停電が行われているところもあるようです。

 エネルギー消費は今後も増加が予想されており、国内のエネルギー開発強化、省エネ推進、風力・水力・原子力・太陽光などの新エネルギーを使った発電も各地で計画されていますが、電力使用量の更なる増加、老朽化した設備の閉鎖などから具体的な解決の見通しは立っていません。

 停電は地域によって頻度が異なります。また工場だけでなく、自宅が停電、断水になったというのもよく耳にする話です。

 このようなことから、進出場所の選定、従業員の生活の場を、どこにするかは中国進出の際の非常に大切なポイントとなります。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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