第33回:急増する天然ガス需要

連載トップへ

第33回:急増する天然ガス需要

2008年3月14日

 先日、近くに住む友人から、「ガスが使えないので、お風呂を貸してほしい」との申し出がありました。

 彼女によると、天然ガス切り替えの設備交換を忘れたまま、全面切り替えの日を迎えてしまい、旧式設備である彼女宅の設備は使用が禁止されたとのことでした。

 深セン市では06年から、それまでの液化石油ガス(LPG)から液化天然ガス(LNG)への切り替えを行っており、「クリーンな燃料である天然ガスに切り替え中」の広告を載せたバスが街を走り、ガス料金の明細の裏にも天然ガスへの切り替えに関する案内が記載されています。
 


 交換に伴うアダプターの設置は無料で、湯沸かし器、ガスストーブなどの製品について部品交換が必要な場合は無料交換を行うか、新規購入のための補助金制度を設けています。
 
 08年には、深セン市のすべての世帯で切り替えが完了するそうです。

 LNGは体積が(1)小さく備蓄しやすいこと(2)埋蔵量が多く、可採年数が長いこと(3)硫黄分がほとんど含まれておらず、CO2の排出量も他の化石燃料と比較して低い―─などの特徴があります。

 LNGが普及すれば、沿岸地区を中心に深刻となっている大気汚染の改善につながるのではないかと期待されています。

 現在、中国では急増する天然ガス需要に対応するために、全国で天然ガスパイプラインおよびLNG基地の建設が予定されています。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

関連書籍のご案内

GoogleAD