第30回:ベトナム進出の加速

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第30回:ベトナム進出の加速

2008年2月 1日

 中国に次ぐ投資先として、ベトナムが注目を浴びています。最近では賃金の高騰、労働力不足などを受け、中国に続き、ベトナムへ進出する企業が少なくありません。

 ベトナムは80年代中頃に「ドイモイ」と呼ばれる改革開放政策を導入しましたが、港湾・陸路をはじめとする産業インフラが整っていなかったため、外資系企業の進出は加速しませんでした。

 しかし、ここ数年ハイフォン港をはじめとする港湾、ハイフォンとハノイを結ぶ道路など投資環境の整備が進み、外資の進出が相次いでいます。

 整備の進む環境の中でも、ベトナム北部から中国国境までの道路は大変注目されています。
 


 現在、ベトナム国内の産業は発展段階にあるため、進出済みの企業の多くは部材を輸入に頼らなければならず、その調達先として注目されているのが、地続きである中国・華南地区です。

 ベトナムに進出済みのセットメーカーは、すでに取引のある信頼できる部材メーカーから引き続き調達を行うことを望んでおり、中国─ベトナム間の通関、積み替えの時間短縮、コストダウンに期待を寄せています。

 また、家電メーカーの「TCL」、バイクメーカーの「力帆」をはじめとする中国企業も、ASEAN市場進出の足掛かりとしてベトナム進出を果たしており、今後、両国間の貿易はすます盛んになると推測されます。

 その流れはいずれ中国、ベトナムだけでなく、近隣諸国を巻き込んだ大きな貿易圏に発展するとも言われており、しばらくはこの地域の動向から目が離せません。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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