第2回:外部活用

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第2回:外部活用

2006年4月 4日

 中国ビジネスの肝の2つ目は「外部活用」です。日本では当たり前のことが、中国ではできないことも多々あります。

 駐在員として派遣できる人もそれほどたくさんいるわけでなく、コストもかかります。
どこの企業も同じことで嘆かれています。我々はそういった企業様には、「誰かにお願いしたらいかがですか?」と提案しています。自社が自信を持ってできる部分は自社ですれば良いのですが、それ以外は「できる人を使うこと」、これがリスクもコストも下げてビジネスを具現化する秘訣です。


 日本国内ではアウトソーシングをみなさん非常に活用されているのに、こと海外ビジネスになると、その考え方が上手くありません。日本人駐在員はコストがかかります。平均すると年間1000万円以上の賃金となります。

 賃金計算にも種類があり、生計費指数などを基にして現地の購買力を保障する「購買力補償方式」、独自基準で計算する「別立て方式」、日本の給与を現地換算したものに諸経費を加えていく「併用方式」などがあります。
  しかしながらどの方式であっても、住宅手当や帯同家族手当、教育手当、通勤車手当などの生活関連手当や円建て手当、海外役職手当などの諸手当を総合して考えると、年間1000万円以上というケースは珍しくありません。そんなたくさんのお金をかけた貴重な人材に、不得意で効率の悪い仕事をさせる必要はないのです。

 弊社に中国での営業をアウトソースしている企業があります。その企業は中国に拠点はありません。ですが、中国での販売活動を実際に行い、業績を伸ばされています。『実態なき進出』です。
  これはある意味、究極のアウトソースです。リスクもコストもかけずに、中国ビジネスを成功させた例といえます。

 アウトソースしている販売活動が、ある程度、軌道に乗れば、そのままそのノウハウを移植する形で、実際に中国へ進出を図るというお考えです。弊社もそれが正解だと思います。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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