第18回:配送エリアを考える

連載トップへ

第18回:配送エリアを考える

2007年4月 1日

当社では、日本企業の中国進出の前段階から、物流拠点のデザインを含めたご提案もしています。その際には、各省都へのコストシミュレーションデータや配送時間、顧客ビジネスと合わせた提案をしています。そういった活動の中で重要となるのは、「中国国内配送だけなのか、海外配送もあるのか」ということです。これによって、デザインの仕方がかなり異なります。


 海外への配送を考慮した場合、やはり香港が重要になります。アジアの物流ハブとしての機能、国際金融都市としてのインフラが充実しているため、物流ストックとしての安定的な機能を考えた場合、無視できません。航空便の発着で考えた場合でも、国際便は中国の他都市と比べて香港は数が多いのです。
 もちろん、中国の空港も海外便は増えてきていますが、強いのは香港です。また、決算を考えた場合でも、国際的な金融都市のために安心できます。

 物流をデザインする場合、物流の導線を増やし過ぎないで、一か所に集約して無駄なく配送を行った方が、管理面を考慮しても良いケースが多いのは皆さんもご理解されていると思います。

 しかし、中国国内の供給地点から1度すべて香港に集約し、そこから中国国内へ配送を行っている企業もあります。集約混載を、香港をメーンにすることでコスト削減を可能にしているのです。

 中国国内のインフラ事情も様変わりし、今後より良くなっていくと思いますが、場合によっては香港を絡ませることも重要です。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

関連書籍のご案内

GoogleAD