第16回:中国の物流倉庫業規制が変更

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第16回:中国の物流倉庫業規制が変更

2006年5月14日

物流倉庫業の中国規制が本年から変わりました。
『輸出監督管理倉庫及び保管貨物に関する管理弁法』が施行され、92年制定の現行弁法が廃止されます。


 まず、『輸出監督管理倉庫』の定義ですが、「税関批准を経て設立され、既に輸出通関手続きを行った貨物に対し保管、保税物流配送、流通性付加価値サービスを提供する税関専用監督管理倉庫」となります。 実質的な加工はできません。実際の輸出を目的とする輸出貨物の保管や、国内結転の輸出貨物を保管することが目的です。

 保管が可能な貨物は一般貿易貨物、加工貿易貨物、その他の税関特殊監督管理区域・場所から転入された輸出貨物、その他のすでに税関輸出手続きを行った貨物となります。輸出貨物を混載するための輸入貨物や輸出監督管理倉庫貨物の包装を取り替えるための輸入包装物品材料の保管も可能です。


 また、輸出監督管理倉庫経営企業の定義が、次のようになります。

 ▽輸出入経営権及び倉庫保管経営権を有すること▽登録資本金300万RMB以上
▽貨物の専用保管場所(輸出配送型は5000平方メートル超、国内結転型は1000平方メートル超)
▽保管場所が賃貸契約の場合、5年以上の契約期間が必要。

 これまで不明瞭で外資への開放が、まだまだであったこの業種についても、かなりしっかりとした規定ができてきたので今後、この法令にあわせた外資企業の中国熱もより加熱するでしょう。

 その他には、小ロット・高頻度で入庫する貨物に対する集中通関が可能になったり、入庫貨物の交換の際の手続きが明確になったりと、より外資系企業が現地でビジネスをしやすくなっています。進出前のビジネス・スキームを検討する際に、物流デザインを重要事項として取り組む企業も多い中で今後、より自社の強みを生かしながら、効果的な中国での物流を提案できる企業が躍進してくるのでないでしょうか。

※記載の内容につきましては原稿執筆時のものです(掲載日は関係ございません)。
法改正が実施されている可能性が高いため、読者の皆様で詳細をご確認ください。
弊社では一切の責任を負いかねます。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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