第13回:変化する中国現地マーケティング

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第13回:変化する中国現地マーケティング

2006年5月 4日

今回は、調査についてご紹介します。弊社のメーン事業の一つにリサーチがあります。以前は、「産業調査」が多かったのですが、最近は「市場調査」関係が増えています。規制緩和の波にともない、サービス業系の企業も中国市場を本格的に狙い始めてきています。


 その中でも、これまで「中国」という枠の中で、ビジネスを考えていた企業がほとんどでしたが、最近はどの企業もさらにフォーカスし始めたように感じます。というのも、これまでは「中国で物を売りたい、中国に会社を作りたいので、どうしたらいいのか?」という相談がほとんどでした。しかし最近では、「中国のドコドコで、この業界で、この層に対してのマーケティングを行いたい」というような仮説を持ったものに変わってきています。
 ターゲットが中国という大分類から、エリアや業界、そしてターゲット層の属性を含めた中分類にフォーカスし、さらに活動や調査を通じて細分化し、マーケティングをしていこうという企業が増えているのです。
 今後が楽しみな中国市場ですが、優劣の差も出始めています。前述のようにフォーカスする企業が増えているのと同時にそれ以外の企業は、まだ大枠での「中国」に視野が留まっています。弊社に来る依頼内容も両極端の場合が多いのです。それは、大企業と中小企業との差ではなく、大企業でもまだまだのところもあれば、中小企業でもうまくビジネスを展開し始めている企業もあるのが現状です。
 もちろん、大企業は資本力があるため、意識の高い企業が多いのですが、一概に規模の差がビジネスの差とは言えません。
 気を付けて欲しいのは、「中国によく出張で行っている」「中国人の知り合いがいる」程度ではなく、本当に現地に根を張るつもりで取り組まなければ成功はありえないということです。「お金」の問題を先に言われる企業も多いのですが、それ以前に、「やるぞ」という強い意志が感じられない企業には、我々もお手伝いできないと感じることが多いのです。
 お金があっても「意志」がなければうまくはいきません。まずは意識と志を持って頂き、その上でおカネの問題も含めて、共に中国展開を考えていければと考えています。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)
原 慶之氏

原 慶之 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)は、中国ビジネスにおけるリサーチ事業とアウトソーシング事業を中心とした中国ビジネスの実働部隊。
多くの企業が、実際に中国ビジネスを行う際に直面する様々な壁を、実際の実働と豊富な情報でバックアップし、顧客企業の中国ビジネスを成功へ導くソリューションを提供。
情報、実働、戦略を通して顧客企業の中国ビジネスをバックアップしている。

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