物流ウィークリーヘッドライン
過去の延長線上に未来はない。これは、物流会社の経営についてお伝えしているのは言うまでもないが、もっと大きな範囲で見ると「歴史は繰り返される」という相矛盾したメッセージを出さざるを得なくなる。
自然界や歴史を見ると、地震や洪水などの自然被害は繰り返し訪れているし、歴史においても戦争や混乱はたびたび発生している。ただ経済では100年に1度と言われる規模の不況の経験がないというだけである。
私は「良樹細根」という言葉が好きである。「良い樹には細かな根っこがしっかりと生えている」ということだが、物流業に限らず会社経営にも当てはまると思っている。良い会社にはそれを支える人材がおり、情報やノウハウという栄養を吸収して成長していくものであると私は解釈している。
このように、自然のルールや中国の論語などの歴史には、大混乱や窮地に立たされた人物の考え方やその時に採るべき方法が書かれてあり、今も置き換え作業すれば大きな収穫になる。「過去の延長線上に未来はない。ただし、自然と歴史から学ぶ場合は除く」と注釈を入れておかなければならないようだ。
物流業界の管理職は、他の業界の経営者と比べると書物に余り縁がないかもしれない。活字が嫌いなどと耳にすることも時々あるが、通勤手段が車という人が多いことも理由の1つかもしれない。この言い分にA社の社長は怒るかもしれない。社長室に巨大な書庫を持つ、大の読書好きである。
いずれにせよ、この時期に「自然」に学ぶ、「歴史」に学ぶということを考えられてはどうか。書物に限らず山登りや神社仏閣参りなど、必ずやこれからの経営のヒントになる「あ、そうか」というものが1つは見つかると私は確信しています。
(今回で連載は終了いたします。ありがとうございました)