物流ウィークリーヘッドライン
何を仕込むのか。景気が良くなり出した時、またはその前にでも、市場に打って出ることのできる玉(商品や強みとなる財)づくりであり、そのための「仕込み」である。この時期、どのような仕込みをしていたかで次の展開が大きく違ってくる。
比較的多くの物流会社が考え、取り組んでいることの一つに「社員教育」がある。忙しい時期には同日一斉に社員を集め、話し合いや研修などできる時間がなかったが、今では有り余るほどその時間がある。
また、本社スタッフや上級管理職はしばしば時間を作ることができ、外部セミナーなどにも参加できるが、その話を聞かなければならない、または聞かせたい肝心の現場管理職らが、好景気の時には時間を作ることができなかった。このようなことから、社員研修の多くは現場スタッフに重きが置かれている。
A社は土曜日を活用し、フォークリフト研修を実施。これまでは一部のスタッフに年1回できるのがやっとだったが、今では参加対象者を決定し、エリアごとに開催され、欠席者が出ないようにしている。当日不参加があっても翌月には他のエリアで開かれるので、研修を受けさせることができる。
またB社は現場リーダーにロケーションの作り方を教育していた。いつもは教えることができるほどの時間の余裕もなかったし、自分自身も一作業員であった。また、教えられる方も、どんどん出荷指示がかかるなかで、作業を優先するため教わるどころではなかった。今では適度にかかる出荷指示と、その伝票を手に「なぜこうなるのか」までを伝えられているという。
また、C社はセンター長候補に対する研修を行っているが、これまでは外部講師に頼っていた。しかし、今では簡単ながらテキストを作成する時間もあり、準備を整え、社内講師を立てることができている。
さらに、D社は「荷主の生の意見を聞かせたい」と荷主の物流次長を自社に招き、全社員の前で荷主の評価、要望を聞くことができた。営業から間接的に聞いていた内容だったが、そのインパクトは絶大なものであった。