物流ウィークリーヘッドライン
世界経済が低迷する中、物流業はどのように経営を行っていけば良いのか。今回は「業務のものさし」についてお伝えしたい。
「安い運賃だなあ」「あの便の帰りに載せられるか」。ある物流会社での配車担当者とドライバーの会話である。この世の中、「おいしい仕事」など、ほぼ存在しないと思ってよいであろう。99%の仕事が「安い仕事」である。「安い仕事」で、どのように生き残ればよいのか。
そのひとつにある「利益経営」は、前のシリーズでお伝えした通り、全ての業務をいったん数字に置き換え、売り上げと原価、経費のバランスを見ることから始まる。このような話をすると「邪魔くさいなあ」「そこまでやらなくても別のやり方があるのでは」などという声をよく耳にするが、百年に一度あるかないかの大不況時に、数字に置き換える作業をしなくて何をして生き残れるものか。
まず車両別損益、コース別損益を把握しなければ、具体的な改善策が打てない。これらは「毎日」出すことに意味がある。週や月単位では、手を打つスピードが遅れてしまう上、抽象的な指示しか出せなくなる。
また、燃費管理、キロメートル当たり売り上げの算出、売り上げ対人件費比率が50%を超えていないかどうかの確認など、やることはたくさんある。これらができない理由に「1車両で2人のドライバーが乗っている」「積み合わせや共配をしているため、このような数字が出ない」とも聞くが、1円単位まで正確な数字が必要なわけではない。按分による「概算」で十分である。
現状で原因が分からない場合は、さらに詳しく調べてみる。いわゆる業務を細分化し、大まかでよいので数値に置き換えることで、想定外の課題や問題点が必ず見つかるものである。