第194回:神経系ダメージに注意を

連載トップへ

第194回:神経系ダメージに注意を

2009年9月18日

 車両や商品事故対策については、ほとんどの物流会社が細心の注意を払っているだろう。私のクライアント先を見ると、事故は夏に多発しているが、事故費用は8月末から9月にかけて計上されている傾向がある。

 これはドライバーの、いわゆる「夏バテ」からくるもので、重大事故は特に、この時期に発生するケースが多い。猛暑や異常気象による影響は、ドライバーの体に想像以上の疲労を与えているようである。平均年齢が高い会社は、風邪や腰痛、頭痛といった症状が見られるドライバーが必ず出てくるだろう。

 最近の特徴として、これらの症状として表にあらわれない「神経系」のダメージを受けているドライバーが多い。

 燃料価格高騰に伴う燃費走行や、高速を使用しないで下道を走る疲労と渋滞のストレス、客先での細かな検品、セキュリティ対応など、日本の物流業は肉体労働から神経業務へとシフトしている。

 神経系のダメージを受けているドライバーは、季節の変わり目や気温差・気圧差に弱い。私事ながら、深夜業務の多い昼夜逆転のドライバー時代には、この時期に疲労が限界に来ており、11月23日の勤労感謝の日にピークに達していた。

 昔のように、朝礼時のチェックや配車担当者による一見だけでドライバーの体調が判断できない時代であるが、アルコールチェック、点呼、安全確認、ヒアリハットの確認や、ドライバーとの対話時間を増やすなど、基本事項の再点検、再確認をお忘れなく。

 また、自動車安全センターへのドライバーの運転免許、点数の定期的な照会業務の徹底も付け加え、いま一度、安全運転の徹底をお願いしたい。


 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

関連書籍のご案内

専門コンテンツ最新記事

デジタコ・ドラレコ・運行管理.com
iso39001運輸安全マネジメント
エコ倉庫.com

GoogleAD