第191回:社長の読書

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第191回:社長の読書

2009年8月28日

 物流会社の社長、特に創業者には、活字の嫌いな社長が多い。自分が教本そのものであり、他人に何と言われようとも、成し遂げられた成功体験。他人から止められてもしっくりこず、自分で実際やってみて失敗を学ぶ。このような考えを持つ創業者が多い。また持ち前の嗅覚、行動力、求心力、そして強運によって危機を乗り越え、会社を大きくしてきたという自負がある。

 しかし、代が替わり、次世代の社長や経営幹部には多くの読書をしてもらいたい。ネット時代で多くの事を収集できるようになったが、これはいわゆる「情報」でしかない。特に歴史物語や論語、それから経営者自身が書いた著書には魅力があり、不変の経営哲学がある。

 物流会社の管理職や幹部たちは新聞、雑誌、単行本などの活字に触れることが少ない。ひとつには車通勤が主であるため、電車通勤のように読書の時間が作れない。また、活字そのものが嫌いであることが挙げられる。活字媒体から学ぶことの重要性や習慣を身に付けていないことなどが理由であろう。

 弊社の「物流実務カレッジ」の講習で、私はまず「経済新聞を毎日読んでいますか」と必ず尋ねる。それと同様に経営者、経営幹部には「読書をしてますか」と尋ねたい。これには経済雑誌なども含まれる。なぜ読書をお勧めするかというと、視野を広げ、様々な考え方や価値観を理解し、そして逆境を乗り越える人らの思考パターンを知ってもらうことで、「井の中の蛙」にならないようにするためである。書店通いや書籍ネットをチェックすることを、日課ならぬ週課にされてはいかがでしょう。


 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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