物流ウィークリーヘッドライン
今回も、倉庫運営における庫内改善について述べたい。倉庫のレイアウト、ロケーションの重要性については、皆さんも既に分かっておられると思う。しかし、そのレイアウト、ロケーションの見直しを、いかに正確に、適度に行うかを、ここではお伝えしていく。
「よく動くモノ」と「ほとんど動かないモノ」を、どこに置けば良いかは、現場スタッフが定性的に理解している場合が多い。しかし、その「中間に当たるモノ」はどこに置けば良いのか。この質問に的確に答えられる会社や現場は少ない。
なぜなら、定量的に分析を行う必要があるからである。分析と言ってもアカデミックな内容ではなく、「集計」レベルの作業である。ここで重要なのは「何を集計するか」だが、出荷する「個数、数量」や「金額」で行っているという会社も少なくない。
これは全くの間違いではないが、正確性に欠けてしまう。「頻度」、いわゆる「出荷される回数」を集計する必要があるのだ。
例えば、「個数、数量」であれば、一時に大量出荷したモノがイレギュラー値となるし、「金額」であれば、高額商品の出荷があれば、それがイレギュラー値として出てしまう。それならば、出荷「頻度」は何を見れば良いのか。
答えは、出荷伝票のデータ「行数」である。これを集計し、アイテムごとに構成比を累積することで、大きくはA・B・Cランク、詳細にはAランクからZランクまでの区分を行う。
運用レベルではA・B・Cランクの大まかな区分で十分である。なぜなら、上位20%で全体の80%を占めるという20:80のルール(パレートの法則)が成り立つからである。従って、出荷頻度の多い上位20%のアイテムを抑えれば、大半の荷動きを把握できるということである。
しかし、この荷動きは必ず「変化」する。そのためレイアウト、ロケーションの見直しが不可欠となる。大手の食品卸や日用雑貨卸では「ロケ番」という専任者がおり、常時見直しを行っている。
多数の荷主の商品、荷物を預かる一般の営業倉庫であれば、せめて「年4回」、要するに一シーズンに一度は、この集計作業に基づいたレイアウト、ロケーションの見直し作業が必要である。皆さんの倉庫では最適なロケーションが組まれていますか。