物流ウィークリーヘッドライン
業界雑誌や新聞には毎年、上場企業を中心とした物流会社の決算が掲載される。興味深い数値がある。それは、物流業種別の営業利益や経常利益に大きな開きがあることである。
陸運業の場合は1%の利益を出すことに必死だが、倉庫業は5-7%、利益率上位の会社では2ケタの利益率を出しているところも少なくない。
では、なぜ陸運業より倉庫業の方が儲かるのか。それは(1)土地(ケースバイケース)、建物、設備といった大きな投資を行っていること(2)倉庫の「立地」を確定させるという、ほかにはない物流インフラを形として表現していること(3)商品・荷物に対する時間的占有率が高いということである。
(3)は、要するに「自社で荷主の荷物を扱っている時間が長い」ということである。陸運業の場合、国内であれば運ぶだけなら、長くても2-3日の時間しか荷主の荷物を扱っていない。重要なことは「荷主の荷物を扱っている時間が長い」と、その間に通関、リパック、ラベル貼りなど付加価値のある業務を行えるということだ。「倉庫業=儲かる」ということではない。
倉庫業でも、単に保管しているだけ、具体的にはデッドストックや備蓄品と言った入・出の少ないモノを預かっていては決して儲からない。「荷主の荷物を扱っている時間をできるだけ長くする」という視点で提案、受託できれば、儲かる可能性が高くなるということである。
調達物流やSCMしかり、センター運営しかりである。もうひと工夫すれば、どの物流会社でも実現率の高い業務として荷主内物流業務、要するに荷主の会社内での入庫、保管、出荷など庫内作業全般を請け負うことで、荷主の商品・荷物に対する時間的占有率が高くなり、その間、付加価値をつけることができる。
一度、ビジネスモデルのあり方を見直すことをおすすめしたい。