物流ウィークリーヘッドライン
日本シリーズと物流改善。一見、その両者には何の関係もないように見えるが、実は大きな共通点がある。その共通点とは、「そこに到達するまでのプロセス」である。
周知の通り、シーズン中の戦いで、リーグ優勝チームのみならず、上位3チームに特典が与えられる。その特典にあたるクライマックスシリーズで、さらにトーナメントを行い、そこで最後に残ったチームが日本シリーズに出られる。
これは、シーズン3位に終わってしまったチームにとってのメリットは大きい。要するに、クライマックスシリーズは「頑張った上位チームには『敗者復活戦』というチャンスが与えられる」のである。
多くの物流現場を見ていると、クライマックスシリーズに出ることができる上位3チームにあたる「Aクラス現場」となる現場と、そうでない下位3チームの「Bクラス現場」が存在する。何がクラスを分けるかというと、 「5S」の成否である。
整理、整頓、清掃、清潔、躾ができているか否かだ。「Aクラス現場」では、改善を進めていくプロセスでトライ&エラー、いわゆる「敗者復活戦」を行うことができるが、「Bクラス現場」はできない。トライ(挑戦)とエラー(間違い、ミス)を繰り返すだけの気力と知力がないからだ。
「Aクラス現場」は、トライ&エラーから強烈な反省の中に教訓やルールを導き出し、日々進化し、改善の質とスピードを上げていく。更に重要な共通点がある。
それは両方ともAクラスレベルに達すると、よほど大きな原因がない限り、短期間で崩れることはないということである。
毎年、セ・リーグ、パ・リーグの上位3チームの顔ぶれはほとんど変わらないように、改善を突き詰めた現場では治癒力が養われ、システムトラブル、欠員などではビクともしなくなるのである。
毎年、Aクラスに入る現場をつくりたいものですね。