物流ウィークリーヘッドライン
荷主と物流会社は、言うまでもなく「仕事を出す側」と「それを受ける側」という関係にある。しかし、その取引関係は必ずしも、うまく行っているとは限らない。
いや、うまく行っていない方がむしろ多い。その理由は、主に料金の妥当性やサービスの満足度、要望に対する対応などがうまく行っていない点が挙げられる。
これに起因するものに両者の温度差がある。具体的には、物流に対する知識の差、基礎学力の差、商売・ビジネスにおける常識度の差。どこまでのことを行い、納得してもらえることによって、お金を支払ってもらうことができるのかなど、様々な点で温度差が生じている。
また、体質や構造的な問題もある。物流業は受注産業であるがゆえに、提案型企業と受身型企業の二極化が進んでいるということや、無形のサービスを提供しているがゆえの価格設定の難しさがある。
しかし、これらは断片的な問題と言える。やって当たり前、ミスがあれば即クレームとなる物流の業務は、よほどの事がない限りお客様から褒められたり喜ばれたりするシーンを目の当たりにすることはない。
従って、ミスやトラブルが発生すればクレームになり、怒られる「負け犬」根性が染み付いてしまっていることに大きな問題がある。いわゆる「クレーム産業」の負の部分である。
だからこそ、強い会社、元気な現場には、クレームを受けない「良い仕事をする」ということを大前提にしなければ、会社は成り立たない。
荷主から褒められたり、納品先の喜びの声を直接聞くことはできないかもしれないが、営業担当者がそれを代弁したり、現場管理者がスタッフの長所を見つけ、しっかり現場スタッフと向き合っていくことで、「成功体験」を積み上げていく必要がある。
地道にコツコツと継続していかなければならない作業だが、この「成功体験」が荷主との温度差を埋めていく大きな布石となる。