第151回:社長の品格

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第151回:社長の品格

2008年11月 7日

 物流会社の社長ほど、「品格」が問われる人物はいないかもしれない。それは残念ながら、「もう少ししっかりして欲しい」という意味からだ。

 品格ある社長がトップの会社は、それなりに業績を上げているし、物流業界におけるインパクトも、それなりに持ち得ている。その違いは何であろう。
 
(1)トップの思いやビジョンが末端、せめて中間管理職まで浸透している

(2)会社、従業員、そして世の中もしくは地域のためになる「三方良し」のビジネスモデル・サービスを構築している

(3)税金を納め、社会保険に加入している

(4)ゴルフ三昧にならず、節度を持ってゴルフを行っている

(5)高級外車を持っていても、会社には一般国産車で通勤している

(6)所在が明確である(スケジュールが他のメンバーにもわかるようになっている)

(7)物流業界に留まらず、荷主の業界など他の業界のことも良く知っている、勉強している

(8)身内が会社内に在籍していても「さん」づけか役職で呼ぶ


(9)業績や経営状況が厳しいなかでも福利厚生に配慮している

(10)状況により、自腹が切れる

(11)教育に力を入れている

(12)違法行為や脱法行為に手を染めていない

(13)社長の引き際を決めている

(14)自分の子息に継がせることを前提としていない

(15)従業員の名前と顔が一致する(中小、中堅企業までの社長)

(16)苦言を呈する幹部を持っている

(17)現場の状況を良く知っている

(18)将来のビジョンを持ち、それを幹部に語り続けられる

──などだが、社長の「品格」となっては、この紙面にすべて書き出すことは不可能だ。

 その理由は明確。様々な経営スタイルがあって当然だからだ。しかし、「社長! それはちょっとやめて下さいよ」と思われる言動は避けたい。かといって、すべての意見を受け入れることはやめた方が良い。

 大切なのは「これ!」という信念を持って、経営を行っているか・いないかではないだろうか。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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