第150回:パートの品格

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第150回:パートの品格

2008年10月31日

 昨今、パートの戦力化は、物流現場の運営に欠かせない必要条件となった。今や一般社員とパート・アルバイト、そして派遣スタッフの能力に違いなどはないと言える。

 パート・アルバイトの戦力化が進む中、彼らの二極化が進んでいることも確かだ。前述の通り、責任感の有無からくる業務の「品質性」と「生産性」、継続性、いわゆる「定着率」の二極化だ。

 これは「なぜパートとして働かなければならないのか」ということに大きく起因していると思われる。

 パートとして働く理由には、「とりあえずお金を稼がなければならない」「時間に余裕があるのでパートでもしてみたい」などや、「生活費が足りず働かなければならない」「子供たちの学費分を稼がなければならない」「夫が病気で仕事ができない」「住宅ローンが残っている」とさまざま。
 


 パート・アルバイトをしなければならない理由がひっ迫していることと、「責任感が強い」ということは、深く関係していると私は認識している。また、その責任感は「品格」となって周囲に美しく映っていることも多い。

 では、パートにおける「品格」とは、どのようなものがあるだろうか。

(1)「パート」であることを理由に仕事を断らない
(2)時間厳守であり、かつ残業や早出の要請にも積極的に応じる
(3)仕事のミスや急な欠勤はパート全体、またはその現場全体に迷惑がかかることをよく知っている
(4)パートだからと言って、責任感の有無には関係ないと思い行動している
(5)社員や管理職に対して正当な理由をもって提案することができる
(6)休憩時間や昼食時間に、その会社の悪口を言ったり、他の職場の状況を軽々しく話さない
(7)正社員に負けないくらい仕事を覚え、注意や余計な指示を受けたくないと思い、日々努力している

―などが挙げられる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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