第149回:所長の品格

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第149回:所長の品格

2008年10月24日

 今回は、所長の「品格」について述べたいと思う。

 所長といっても、部下の数は5─100人規模まで、さまざまであろう。しかし、部下の数に関係なく、その営業所や事業所の「長」であることは間違いない。

 部下にとってのモデルとなるような言動と仕事ぶりで、「この人の下で働いて良かった」「不満はない」といった現場からの意見が出れば申し分ない。しかし、なかなかそういった人物が「長」として君臨していることは少ない。
 


 私が多くの現場を見て、優秀であると思える「長」には共通して、以下のような品格がある。

①朝の出社は誰よりも早く一番にタイムカードを押している

②朝礼、昼礼、終礼など、日々の当たり前と言える確認事項を怠らない

③常に気配り意識を持ち、混乱しているスタッフなど誰も気が付かない事柄にいち早く行動を起こす

④最低必要限の発言と指示を出し、あとは聞く側に回ることを意識し、常に誰かの相談に応じている

⑤重大事故やトラブルの発生時には率先して動き、決してその責務から逃げない

⑥部下が落ち込んでいる時、気落ちしている時、「一言かける」ことを忘れない

⑦あいさつや5Sは自ら進んで実践している

⑧褒めることを知っており、ここ一番のときにそれを実践できる

⑨「管理」に感情を入れない⑩現場には頻繁に出向き、事務所での業務と半々ぐらいのバランスを保っている

―などが挙げられる。

 所長たるものモラルは当然のこと、「品格」という要素も備えていないと部下や荷主はついてこないし、一定の業績を上げることも困難である。皆さんも「品格」という視点で一度所長を考課されてはいかがですか。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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