第134回:一番忙しいのは誰だ?

連載トップへ

第134回:一番忙しいのは誰だ?

2008年7月11日

 「一番忙しいのは誰だ?」この回答に困られている読者も多いのではないだろうか。そもそも「一番忙しい」ということが抽象的で、かつ判断が難しいもののである。現場系中間管理職メンバーであれば皆が「自分が一番忙しい」と言うのではなかろうか。

 私はここで、2つお伝えしたいことがある。1つは職場で「忙しい」というのは定量的に業務を数値化して「見える化」するまでは、ほんとうに「忙しい」かどうかは判断できない。

 また、人によっても許容量や感覚が異なる。そういう意味では1人当たり生産性(個数、パレットなど)と時間当たり生産性(同)の現場管理指標を設定し、管理していく必要がある。


 ちなみに生産性以外には「品質」指標が重要であることはご存知だと思うが、更にもう1つ、「コスト」までを指標化することが望ましい。

 また、「誰が一番忙しい状態が、会社にとって健全であるか」という全く別の角度から見れば、それは「社長」と「センター長、所長」であることが望ましい。

 特に「社長」がヒマな会社は行く末が恐ろしい。接待ゴルフで忙しいのも同様である。中小企業は社長が一番働かなければならない。それも社長「しか」もしくは社長「らしい」仕事内容であることが重要である。

 現場の一般スタッフの残業が減らない、休みが取れない、現場、事務ともに中間管理職が休めない状態が続くと、会社は勤続(金属)疲労を起こして危険な状態に陥る。

 皆さんの会社では誰が一番忙しいですか? その状況で会社の健全度がわかりますよ。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

関連書籍のご案内

GoogleAD