第118回:ストレス解消法はありますか?

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第118回:ストレス解消法はありますか?

2008年3月21日

 経営者などトップのストレスは壮大である。

 サラリーマンのストレスも大きいが、全ての責任と結果をまともに受けてしまうトップのストレスは、その量と質がケタ違いに深刻である。

 「ストレスは、どのように解消しているのですか?」と尋ねてみると、「ゴルフ」「休みの日はゆっくりする」という社長がいるが、果たして本当にストレスを自覚しているのか、そのストレスが解消されているのかは、はなはだ疑問だ。

 中小企業の場合、特にトップのストレスによる活力低下は、会社の業績はもちろん、社運にまで影響する。

 ストレスに蝕まれたトップは的確な判断が下せない。また、手間のかかる業務は後回しにしたり、避けたりする。

 あくまでも参考レベルであるが、私がお会いした社長およびトップの約7割ぐらいはストレスを抱えているし、その中の約半分は治療を受けているか、投薬を受けている。

 言っておくが、私は医者ではない。あくまで経営者の相談を受けることが多いという立場で、これらのコメントを行っている。


 ストレスには2つのタイプがある。それは、自覚しているストレスとそうでないストレスだ。

 自覚しているストレスは、「ゴルフ」や「休養」といった、はっきりした方法で解消できるのだが、自覚していないストレスは時間をかけてジワジワとたままっていく。

 医者が必ず言うコメントは「少し頑張り過ぎです。しばらく仕事のことを忘れてゆっくりしてください」。「忘れてゆっくりできないから、ここに来てるんだろ」「それなら、あなたがうちの会社を経営してくれるのか」と思わず、突っ込みたくなる。

 欧米ではトップに限らず、エリートと言われる人物は非常に高い割合でセラピストと呼ばれるカウンセラーを雇っている。しかし、日本ではまだ、それが確立していない。

 燃料価格高騰や人材不足、事故対策、そして値下げ要請、物流会社の経営者にとってストレスのかかることばかりである。少しでも体調がおかしいと感じたら病院へ。まずは内科ではなく心療内科を訪ねましょう。

 医者はピンキリであてにはなりませんが、薬は力になってくれるというのが私の経験です。ただ1回ではフィットせず、何種類か合う薬に出会うまでは辛抱です。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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