第117回:ユニフォームで会社が診える

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第117回:ユニフォームで会社が診える

2008年3月14日

 物流業界において、ユニフォームは必要不可欠なツールである。そのユニフォームをよく見ると、会社の特徴や体質が診えてくる。

 たとえば、着替え用やモデル切り替えにより、2種類のユニフォームが存在する会社がある。これ自体に問題はないが、実際に着用するスタッフやその管理職がユニフォームを統一させず、個人の判断で選ばせている会社がある。

 ユニフォームとは、そもそもチームを表し、全体の連携を図るという意味合いを持ち、外部の人から見て識別や判別ができるようになっている。単なる作業衣ではない。

 最近の物流現場では、元請け会社、運営会社、派遣会社、そして荷主企業と、様々なところに籍を置くスタッフが、一つの現場で同じ目標や到達点に向かって業務を行っている。

 そこに仕入先が手配した物流会社が入庫し、受領印をもらう場合、「誰にサインをもらうのか」「誰から指示をもらうのか」。また、「誰に報告・相談をすればよいか」をユニフォームで判断している。
 


 また、ある物流会社の社員は、常に皆と同じユニフォームを着用することを嫌がり、上司の指導を受けながらも常に別スタイルのユニフォームを着用していた。
 
 その社員は優秀であったが、入社して2年と持たなかった。皆と同じユニフォーム着用を嫌がること自体、彼がいかに協調性や和というものを軽んじていたかがわかる。チームプレイヤーではなく、個人プレイヤーだったのだ。

 もう1つ大切なことに「身だしなみ」がある。統一のユニフォームを着ていても、中のシャツが出ていたり、汚れていると荷主の評価は下がる。

 それからネームバッジも忘れてはいけない。統一したユニフォームは、会社の規律の強弱、管理職の指導力、そして組織のチームワークを表すものである。御社はどのようになっていますか。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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