第109回:勝てば官軍

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第109回:勝てば官軍

2008年1月18日

 勝負は勝たなければならない。プロセスがどんなにすばらしくとも、また周囲に努力が評価されていたとしても、結果を出さなければならない。

 その結果とは、目標があればその「達成」であり、目標がないとすれば、誰が見ても「よくやった」と納得のいくすばらしい「結果」であろうと思う。

 例えば、営業活動であれば、まず受注である。

 「安い仕事を獲ってきた」と現場から言われても、人員のコントロールなど、改善を行うことで利益を出せるようになるかもしれない。

 また、輸配送であれば発荷・帰荷の考えをひっくり返し、往路で利益が出るように組み直せる可能性はある。


 また、傭車の活用もしかりである。

 すべては「仕事を獲る」いわゆる「受注」がスタートであり、高い安いは自社の運営の問題である。また、営業所の損益に関して言えば当然、最終的には黒字の営業所をつくることが「勝つ」ことであろう。

 12か月中、5勝(黒字)、7敗(赤字)でも、年間黒字もしくは目標に達成すれば良い。単月ごとの損益や目標に振り回されて、肝心の年間での結果が赤字や未達になれば、何の意味もない。

 繁忙期に月次の損益を意識する余り、人員を増加させず、荷主からのクレームや品質低下につながり、信用失落、ひいては取引停止になった物流会社はどれほど多いことだろうか。

 大規模な物流であればあるほど、そう簡単に黒字にはならない。なかには1年目は赤字、2年目で収支トントン、3年目で利益という立ち上げパターンもよくあるケースである。

 これらも改善のスピードいかんである。「受注」「目標達成」「黒字化・利益化」など、すべて「勝てば官軍」であり、そのときはじめてプロセスは正当化されるのである。

 ただ、手段を選ばずということではないことを付け加えておこう。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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