第105回:白ナンバーを狙え!

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第105回:白ナンバーを狙え!

2007年12月14日

景気の上向きが感じられるとは言え、まだまだ「仕事が欲しい」と、嘆いている物流会社の社長さんも多いことでしょう。

仕事は視点や考え方を変えれば、いくらでもあるのが実情。

 しかし、そこには行動力と交渉力が不可欠であることも周知の事実だ。

 まだ、開拓しきれていないマーケットがある。

それは白ナンバー、いわゆる自家用車マーケットだ。
 基本的に緑ナンバーの業務用車両と比べて、自家用車両はムダが多い。


印刷物を自社で納品しているあるメーカーは2トン車、3トン車を合わせて8台所有している。

 しかし、その使い方は、朝の8時から正午まで、なんと4時間である。残りの時間は車庫に止まったまま。

 1日の走行距離も平均50─60km。

燃料、油脂費などの変動費はともかく減価償却や車検、保険料などの固定費は、ムダのかたまりと言えるであろう。

 午後からは、そのドライバー達は仕分け、出荷作業にあたっている。

 このような会社の場合、明らかに自社で車両を所有する必要はない。

物流会社側としては、このような会社に「納品業務の外注化」を提案すべきである。

 具体的には車両は買い取るか、そのまま先方所有にしてドライバーを派遣するなどの対応を行い、燃料代は実費請求とする。まずは2─3台から仕事をもらい、徐々に対応台数を増やしていく。

 また、高齢化しているこのメーカーでは、いずれ人員の補充を行わなければならないため、配送、納品にとどまらず、仕分け、出荷作業の受託、そしてセンター運営全般、物流部の運営代行へと展開できれば理想である。

 いずれにせよ、自家用車両の使用については、このような稼働時間以外にも燃費、配車、ルート組み、燃料購入、車両管理、事故管理など物流業のノウハウを導入すれば効率が上がるか、コストダウンにつながるムダが山積している。

 この点を提案ポイントとして、まずは高齢化が進む白ナンバー荷主会社を訪問してはいかがでしょう。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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