第101回:物流コンペに踊らされるな

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第101回:物流コンペに踊らされるな

2007年11月 2日

 我々は仕事柄、荷主企業の物流会社選定コンペティションのお手伝いをさせていただくことがよくある。

荷主企業のコンペティションにも様々な目的と背景がある。

 その内容は料金の値下げや拠点集約、輸配送の効率化、情報システムの導入による物流品質の向上などである。

 いずれも現状の物流形態や、物流会社から受けるサービスなどに満足していないということは事実である。

物流会社側にしてみれば、選考される側とあって、どうしても気後れしてしまう場合が多い。


 また、既存の物流会社は危機感を持って、その提案と料金提示に必死になる会社と、「どうせ我々がいなくては、この現場は回らない。他社でできる会社なんかないさ」と高をくくって、コンペに対して最低限の資料だけを提出するといった会社の2通りに分かれる。

 結果はお分かりのように、後者は選考から落ちてしまう。それは当然である。荷主は現状に満足していないからである。

 また、荷主側にもいろいろな会社がある。

物流ノウハウがあり、全体最適の視点でコンペティションを行う会社。また、物流ノウハウがなく、運賃交渉の部分最適の視点のみで行う会社。
 そして、一時的にコンサルタントから知識を吸収し、表面的なノウハウでコンペティションを進める会社と様々である。

 ここでお伝えしたいのは「物流コンペティション」というイベントに踊らされることなく、わからないことは「わからない」「○○のデータが欲しい」などといった自社の実力をいかんなく発揮するための提案に、必要な行動は正々堂々と進めなければならないということである。

 なぜなら、コンペ主催側の荷主も物流のことやコンペの進め方などを、よく分からずに進めていることが往々にしてあるからである。

 「物流コンペティション」。

この言葉に気後れしてしまったら、その時点で仕事は獲れないだろう。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社日本ロジファクトリー
青木 正一氏

青木正一 1964年11月13日生まれ、京都産業大学経済学部卒。
学生時代に数々のベンチャービジネスを行い、卒業後、ドライバーとして大阪佐川急便入社。1989年株式会社船井総合研究所入社。物流開発チーム・トラックチームチーフを経て、コンサルティングでは対応できない顧客からの要望を事業化するという主旨で1996年“荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク”をコンセプトに、物流新業態企業「日本ロジファクトリー」を設立。代表取締役に就任。

 主な事業内容として「現場改善実務コンサルティング」「物流専門人材紹介(ロジキャリアバンク)」「物流情報システム構築サポート(ロジシステムデザイン)」を行なっている。
また、物流業界におけるコンサルタントの養成、人材の採用、育成、M&Aといったプロデュース業務も手掛けている。
最近では、産業再生機構からの要請を受けるなど、「物流再生」に力を入れている。

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