第3回:コストコントロールの手法

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第3回:コストコントロールの手法

2007年3月22日

今回は、コストコントロールに焦点をあて、実際に改善を図るにあたってどのような視点が必要なのか、また現状把握すべき物流費にどのような項目があるのかをお伝えできればと思っています。

【コストコントロールの手法】

図1は製造業の物流をフロー図にしたものです。

物流改善のはじまりは、このフロー図の作成が重要なポイントになります。自社製品はどのようなプロセスによって協力メーカーからどの工場に入荷され、生産し、どのようなプロセスで販売されるのかを□や→を使って物流の領域別(調達・生産・販売・リサイクル)に拠点や配送状況、コストなどを詳細に明文化し、全体像の把握を行ってください。


コストコントロールの手法として、比較的多い内容は
①物流プロセスの削減・見直し
②在庫とリードタイムの削減
③高品質で安価な拠点・傭車先の検索と手配
④自社の物流設備投資代行(アウトソーシングの活用)
⑤物流子会社の統合・再編
といったことが挙げられます。

 ①は物流フロー上にてプロセス上のムリ・ムダ・ムラが無いかを判断します。
また販売先に対する物流サービスレベルを加味しながら、仮に□(拠点)を集約したり、→(配送)を集約したりすることによってどれくらいコストが変わるのかをシミュレーションします。

 ②は川下(納品先)データのフィールドバックによる流通在庫の削減を図ること、商品回転率の向上を図ることを意味しています。

 ③はお付き合いしている物流会社の与信管理だけでなく、提供できるサービスレベルを把握することを意味しています。それぞれの物流会社が提供できるサービス(能力)を上手く引き出せていないといったことが意外に多いようです。

 ④は車両・人員・情報システム・施設の自由度を向上させることを意味しています。⑤は地域別・機能別・役割別に上手く切り分けを図ることを意味しています。

また、マクロとVA(Value Analysis:価値分析)の視点から全体を見て、必要とされるサービス、品質レベルを確保しながら改善点を抽出してください。改善点の抽出ポイントをまとめると次の四点(E・R・C・S)になります。E:Eliminate(削除する、省略する)、R:Replace(置き換える、代替する)、C:Combine(結合させる、兼ねる)、S:Simplify(単純にする、簡単にする)です。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社船井総研研究所

主なコンサルティング内容は、営業活動支援が主軸である。具体的には営業戦略の立案、新規顧客への営業活動支援、業績向上のための営業組織づくり支援、営業会議の運営支援、営業担当者教育支援などである。

その他の支援メニューとして、荷主企業最適ロジスティクス構築支援、中長期経営戦略策定支援、ISO認証取得支援、人事評価構築支援、ABC分析による業務改善支援などがある。
わかりやすさをモットーにしているため、支援企業からは絶大な信頼がある。

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