第10回:チェックすべき4つの視点

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第10回:チェックすべき4つの視点

2007年3月22日

今回は、【調査からの分析】において、改善のための基本的な視点、そして各調査で検証いただきたい視点についてお伝えします。

■「改善のための基本的な四つの視点」

結論から申し上げますと、【調査からの分析】における改善のための基本的な視点は次の4つの項目(E・Eliminate(削除する、省略する)、R・Replace(置き換える、代替する)、C・Combine(結合させる、兼ねる)、S・Simplify(単純にする、簡単にする))になります。うち最も効果が大きいものはEliminateになるため、まずはその視点で取り組んでいただくことをお勧めします。しかし、注意したいことはあくまでもその対象が必要とされるコスト・サービス・品質を満たしているか否かということを見極めることにあります。判断を間違え、お客様が離れていったという企業様がいるのも実情です。


次からは調査別に検証いただきたい視点について、ご紹介させていただきます。

■「レイアウトからの検証事項」

 次のような検証を行ってみてください。
・ 省くことのできる動線はないか?
・ 動線が交差していないか?
・ 移動は直線で完了されているか?
・ モノが停滞する場所はどこか?
・ 何故、モノが停滞するのか?
・ 人が集中する場所はどこか?
・ 出荷高頻度品はどこに置くべきか?

■「フローチャートからの検証事項」

構内(倉庫内)と事務活動との繋がり、同一活動の頻度の把握が出来たら、次のような検証を行ってみてください。
・ 省くことのできる作業はないか?
・ 作業に重複はないか?
・ 作業の順番は適切か?
・ 情報の入るタイミングは適切か?
・ 構内作業と事務作業との情報交換はスムーズか?
・2つの作業を1つに出来ないか?
・ イレギュラー作業はどこで発生しているか?

■「詳細フローチャートからの検証事項」

細分化が出来たら、次のような検証を行ってみてください。
・ 省くことのできる作業はないか?
・ 同時に出来る作業はないか?
・ 作業は誰もが出来る内容か?
・ NG発生時の手順はあるか?
・ 時間のかかる作業が頻繁に発生していないか?

■「日報調査フォーマットからの検証事項」

時間帯別、担当者の活動(アクティビティ)ごとの所要時間・処理量を集計したら、次のような検証を行ってみてください。
・ 1か所に人員は集中し過ぎていないか?
・ 生産性に個人差は発生していないか?(複数の作業員を調査することで比較)
・ 人員が集中する工程は何処か?
・ 手待ちが発生する工程は何処か?(所要時間に比較して処理量が少ない工程をみる)
・ 入荷のタイミングは適正か?(作業が集中する時間帯に入荷タイミングと重なる)

■「工程分析フォーマットからの検証事項」

担当者別の活動内容を工程別に集計したら、次のような検証をしてください。
・ 作業方法に個人差はないか?
・ 発生回数の多い動作は何か?
・ 『探す』動作は何を探しているか?
・ 『チェック』回数は適当か?
・ 動作時間は何処に集中しているか?
・ 時間がかかる問題点は何か?(距離・要確認・待機の問題)

削減案の策定及び改善の取り組みに反映していただければと思います。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

株式会社船井総研研究所

主なコンサルティング内容は、営業活動支援が主軸である。具体的には営業戦略の立案、新規顧客への営業活動支援、業績向上のための営業組織づくり支援、営業会議の運営支援、営業担当者教育支援などである。

その他の支援メニューとして、荷主企業最適ロジスティクス構築支援、中長期経営戦略策定支援、ISO認証取得支援、人事評価構築支援、ABC分析による業務改善支援などがある。
わかりやすさをモットーにしているため、支援企業からは絶大な信頼がある。

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