第9回:進化する倉庫業務 ~ウエアハウスマネジメント~

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第9回:進化する倉庫業務 ~ウエアハウスマネジメント~

2005年1月 9日

 ロジスティクスが企業経営の軸としての重要性を高めるとともに、欧米流のウエアハウスマネジメントに注目が集まってきた。
現代物流では倉庫は利用形態から大きく2種類に分けられる。すなわち「保管倉庫」と「流通倉庫」だ。保管倉庫とは主に貯蔵を行なう倉庫のこと。一方、流通倉庫は保管の期間は比較的、短く貨物の出入庫の頻度が高い倉庫のこと。ピッキングや値付け、包装などの流通加工業務などを体系的に行なう体制を整えている。ユーザーの求めに応じての出荷配送も迅速に行なう。最新のロジスティクス機能を備えた物流センターも流通倉庫の進化型である。


 また倉庫業法により、営業倉庫と自家用倉庫とに分類することもできる。ちなみに倉庫業法により認められた倉庫を「営業倉庫」、民間企業の私有、私用の倉庫を「自家用倉庫」という。
 そして倉庫は近年のSCMの推進で大きな進化を遂げようとしている。これまでたんにモノを保管するだけの役割しか担ってこなかった倉庫は現代物流の発展に伴い物流センター、流通センターへと進化し、「ロジスティクスの司令塔」となった。さらには複数企業間の情報流も統括し、高度なSCMを実現させるべく「フルフィルメントセンター」とよばれるようにもなってきた。
 こうした流れを受けて欧米ではウエアハウスマネジメントシステム(WMS)の高度な構築が推進され始めている。また3PLとの連動で倉庫業のアウトソーシングを推進するサード・パーティ・ウエアハウジング(3PW)という新しい考え方も登場してきている。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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